瞑想

瞑想は効果ない?瞑想が深くならない人の原因と対策

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心身を整え、パフォーマンスを高めるのに瞑想がいい、と聞いて取り組む人は多いと思います。

ただ長年瞑想を続けているのに、一向に瞑想が深くならない、という方は案外多いのではないでしょうか。

 

この記事では、

 

  • 瞑想の効果を感じられない
  • 瞑想を長時間続けられない
  • 雑念ばかり浮かんで瞑想が深くならない

 

このような方に向けて、その原因と対策について書いていきます。

 

 

瞑想が深くなるってどういうこと?瞑想の目的とは

まず瞑想とは何のために行うのでしょうか?

 

一般的には、心身の安定、ストレス解消、集中力アップ、能力開発、パフォーマンス向上が瞑想に取り組む意義である的なことが言われています。

 

それは瞑想によって得られる効果として正しいのですが、

私はもっとシンプルに

 

  • 思考の沈静化
  • (思考が静まることによる)脳幹など大脳以外の部位の活性化

 

が瞑想の効果だと思っています。

 

 

普段の私たちはたくさんの思考を巡らせているため、

大脳が優位となり脳幹(視床下部)や小脳といった直感や閃きを司る脳の働きが低下してしまっています。

 

例えていうなら、思考(思い込み)が騒音のように直感や閃きをかき消している、という状態です。

 

だから直感や閃きがあっても、それをうまく受け取ることができません。

また大脳が活発になりすぎていると、どうも脳幹の機能が落ちるようなのです。

(医学的根拠はありません。私が体験で感じていることです)

 

結果、自然治癒力が低下し、心身のバランスが崩れます。

 

さらに思考が働きすぎていると、余計なことを考えてしまいストレスが溜まります。

 

このように活発になりすぎている思考(大脳の働き)を落とし、

それ以外の脳の部位を活性化させることで自然治癒力や直感の働きを高める、

 

これが瞑想の効果となります。

 

なぜ瞑想が深くならないのか?

瞑想が上手にできるようになると、

思考が静まり、いわゆる「無」の状態を体験するようになります。

 

ただこれは口でいうほど簡単ではなく、

それなりの練習が必要になります。

 

練習すれば徐々にできるようになっていくものですが、

長年やっても一向に「無」の状態にならない、という人もいます。

 

かくいう私がそうで、瞑想を続けながら「なぜだろう?」とずっと疑問に思ってきました。

するとどうやらこういうことだろう、というのがなんとなく見えてきたのです。

 

結論をいうと、瞑想が深くならない根本的な原因はその人のもつ「分離意識」にあります。

 

長くなるので「分離意識」は別の機会に説明するとして、

ここではもっと具体的な原因を述べることにします。

肉体の要因

瞑想が深くならない肉体的な要因としては、「体が硬い」ということがあげられます。

 

体質的なこともありますが、体が硬いとまず座位を保つことができません。

あぐらなどで無理に座位を保っても、体が痛みを感じるようでは瞑想どころではありません。

 

また特に背中(背骨周辺)が硬い人は背筋をまっすぐすることも長く続けることができません。

 

この原因は一つには「緊張する癖がついている」ということがあります。

普段から常に緊張し、体のどこかに力が入っている場合が多いです。

リラックスが苦手な人ですね。

(根本的な原因は思考が働きすぎているためです)

 

対策としては私の場合、敷布団の上でお尻の下に枕を入れ姿勢を調節することで、無理なく瞑想ができるようになりました。

 

また、横になって寝ながら瞑想をするのもオススメですが、私の場合はすぐに寝入ってしまうので、本気で瞑想する場合は座位で行います。

心の要因

瞑想が深くならない心理的な要因としては、

「不安感」「恐怖心」「マイナス思考」

があげられます。

 

日頃抱えている不安や恐怖があると、思考がぐるぐると周り瞑想どころではありません。

また体も緊張して硬くなってしまいます。

(結局、体の硬さも心からきている)

 

この負の感情はどこからきているかというと、

幼少期の「トラウマ」やそれまで培ってきた「思い込み」です。

 

それを無くすために瞑想に取り組んでいるのに、これでは本末転倒ですよね。

 

言ってみるなら、

顕在意識では思考を止めて落ち着きたいのに、

潜在意識にある不安、恐怖のパワーが強すぎて負けてしまっている状態・・・

 

もとより潜在意識は顕在意識をはるかに上回るパワーを持っています。

このような人が落ち着きを取り戻すには、瞑想のやり方を工夫する必要があります。

 

大切なことは、潜在意識の主張を認め、受け入れることです。

次に、瞑想の種類について説明します。

瞑想の仕方も様々。瞑想の種類。

瞑想といっても様々な方法があります。

どれも目的は「思考を鎮め、脳の内部を活性化すること」です。

 

どの方法も効果は同じなので、自分にあった方法を探してみてください^^

ひたすら雑念を消す

これは瞑想に姿勢になり、浮かんでくる雑念をひたすら捉え、消していく方法です。

 

瞑想中に雑念が浮かんできたら、

「自分は今瞑想中で構っている暇はない、消えろ」

と一つずつ浮かんでくる雑念に対処していきます。

 

私自身はこの方法は得意ではないので、あまり試したことはありません。

なにかに意識を向け集中する

オーソドックスな瞑想の方法です。

集中することによって思考を鎮めます。

 

一般的に「ゾーンに入る」という表現をされたりしますね。

 

集中する対象によって方法が分かれます。

一点を見続ける

例えば、

 

  • ローソクの火をみつめる
  • 真っ白い壁に描いた1点の黒丸をみつめる
  • オレンジカードをみる(残像トレーニング)

 

といったものがあります。

 

思考が優位な時は眼球がせわしなく動いているようです。

逆に眼球の動きを止めることで思考も止まります。

 

昔、たしか空海が明けの明星と言われる金星を見つめ続けて開眼した、という話があったような。。。

詳しく調べてないので興味がある人は調べてみてください笑

「呼吸」に集中する

最もオーソドックスな方法です。

呼吸を「細く、長く」行い、その呼吸に意識を集中します。

 

最初に息を全て吐き出し、限界まで吸います。

これを3回ほど繰り返してから呼吸に集中し瞑想を行います。

 

集中を強化するために、数をカウントするのも有効です。

ゆっくりと吸いながら、1、2、3、4、・・・とカウントし、

ゆっくりと吐きながら、1、2、3、4、・・・とカウントします。

 

徐々に呼吸のゆったりと深くなってきますが、

1回の呼吸を頑張って長くするのはNGです。

 

苦しくなる少し手前の呼吸を繰り返すのがコツです。

 

うまく出来ると呼吸が細く長くなるに伴い、

意識が落ちていきます。

 

「今」に集中する(ヴィパッサナー瞑想)

思考が働いている状態というのは意識が「過去」あるいは「未来」に飛んでいます。

 

  • 過去に起こった出来事を悔やむ
  • まだ起こってない未来を不安に思う

 

このように意識が「今」に向いていない状態では、

力が過去と未来に分散されパフォーマンスが著しく低下します。

 

パフォーマンスを高めるには「今」に集中し、

「今」に力を注ぐことがとっても大事なのです。

 

案外このことに気づいていない人が多いのです。

 

「今」に集中できると自然と思考は静まります。

そのための方法が「一点をみつめる」「呼吸に集中する」でもあるのですが。

ヴィパッサナー瞑想もオススメです。

 

ヴィパッサナー瞑想について詳細はネットで調べていただくとして、

やり方は簡単です。

 

自分に意識を向け、自分が今何をしているか、感じたことをひたすらに言語化していきます。

 

例えば、

 

  • 今、息を吸っている
  • 今、唾をのみ込んだ
  • 今、鳥のさえずりが聞こえている

 

このように、その時自身が気づいたこと、意識を向けたことを何を考えるでもなく言語化していくのです。

 

これを習慣にしていると、過去や未来に向いていた意識が「今」に集中できるようになり、余計な思考をしなくなっていきます。

ひたすらに感じる(観る)

瞑想に習熟していないとどうしても雑念は湧いてきてしまうものです。

雑念が湧いた時の対処としては、「否定しないこと」です。

 

そもそも雑念は潜在意識からやってくるものと捉えることができます。

 

未処理の感情(トラウマ)など、

潜在意識が顕在意識に何かしら訴えたいことがあるから雑念という形でメッセージを送っているのです。

 

それを無理に無くそうとしても、そもそも無理があります。

未処理の感情が浄化され潜在意識がクリアになっていくと、自然と雑念も無くなってきます。

 

だから未処理の感情が残っているがゆえに、雑念が湧いてくるのは仕方のないことなのです。

 

ではその雑念に対してどうするといいのか?

 

まずは雑念に気づき、認めること、そしてその雑念を景色のように眺め、過ぎ去るのを観察します。

 

ヴィパッサナー瞑想に近いかもしれませんね。

 

未処理の感情に気づくことで少しずつ浄化され、潜在意識がクリアになっていきます。

 

雑念やマイナス思考、自分の中の嫌な感情は通常「みたくないもの」ですが、

それを無理に抑え込んでしまうと「未処理のまま」残ってしまいます。

 

そうではなく、ただ気づき、認め、観察し流す。

瞑想中の雑念に対してはこのように対処していきましょう。

まとめ:瞑想が深くならない人へのオススメの瞑想法

瞑想が深くなりにくい人は思考が強く、

未処理の感情を抱えているため雑念が湧きやすい

という説明をしました。

 

このような人は次から次に浮かんでくる雑念に気づき、

それを風景のように眺めるヴィパッサナー瞑想がオススメです。

 

その上で日常生活においても、

自分の行動をつど言語化する練習をしていけば、

「今」に集中できるようになりパフォーマンスも向上していくでしょう^^

 

おまけ:簡単に「無」を体験できる方法

実は思考が強すぎる人でも簡単に「無」を体験できる方法があります。

ただし一瞬だけですが。

 

この方法はむしろ「思考が強い」ことが利点になります。

そんな方法、あるんです。

私も最初は目から鱗が落ちました笑

 

 

この方法で「無」を一瞬でも体験し、理解できたら、

あとはその感覚を再現するように練習していけばいいのです。

 

ぜひ試してみてくださいね^^

 

 

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この記事を書いた人

nanmaru
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仙人に憧れる50歳

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